補聴器を装用するタイミングは、いつ頃が適切ですか。

聞こえに不安を感じたら、早い段階で補聴器相談医のいる耳鼻科を受診しましょう。

難聴は軽度のうちから補聴器装用をした方が、聞き取る力が保たれるという報告があります。

その理由として、脳が関係しています。音を聞く脳の回路は、音の刺激をされていないとだんだんと働きが悪くなっていきます。反対に、脳に音の刺激を与えて訓練し続けることで、聞き取る力を維持することができます。その他にも、高齢になってからでは、補聴器を通した音に慣れることができなかったり、操作を覚えることに苦労したりします。できるだけ早期に受診されることをおすすめします。

参考文献
八重洲出版「2023年版 よくわかる補聴器選び」
監修・著 関谷健一(関谷耳鼻咽喉科院長)より 
八重洲出版「2022年版 よくわかる補聴器選び」「耳鳴りなんかこわくない」
監修・著 関谷芳正(関谷耳鼻咽喉科副院長)より
https://www.yaesu-net.co.jp/YokuwakaruHochoki/?p=book-2022
一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会

回答
関谷耳鼻咽喉科 院長 関谷健一
関谷耳鼻咽喉科 言語聴覚士スタッフ一同