家族等がすべき具体的なサポートは何ですか。<ご家庭>

補聴器を通した音に慣れるのも、操作や管理をするのも時間と訓練が必要です。慣れるまではご一緒に操作していただき、保管や管理ができているかを確認していただけるとよいでしょう。また装用時間が短いと、十分な補聴効果が得られません。継続して補聴器の装用ができるよう、励ましてあげてください。

周囲ができること

  1. 顔を向けて話す
  2. 静かな環境で話す
  3. 近づいて話す
  4. ゆっくりと話す
  5. 普通の声の大きさで話す
    *補聴器を付けている場合は、大声で話さなくても大丈夫
  1. 言い直しや言い換えをする
  2. 話し始めに注意を喚起する

慣れないときによくあること

  • 音が出ないと思ったら、電池が切れていた(+と-を逆に入れていた)
    →電池の確認
  • 補聴器をどこに置いたか忘れてしまった
    →家庭内で置き場所を決める
  • 補聴器を紛失してしまった
    →紛失防止ストラップを着用する

*マスクの着用が増えてから紛失される方も増えています

参考文献
八重洲出版「2023年版 よくわかる補聴器選び」
監修・著 関谷健一(関谷耳鼻咽喉科院長)より 
八重洲出版「2022年版 よくわかる補聴器選び」「耳鳴りなんかこわくない」
監修・著 関谷芳正(関谷耳鼻咽喉科副院長)より
https://www.yaesu-net.co.jp/YokuwakaruHochoki/?p=book-2022
一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会

回答
関谷耳鼻咽喉科 院長 関谷健一
関谷耳鼻咽喉科 言語聴覚士スタッフ一同