補聴器はいつから?

補聴器装用はまだ早いかな?

補聴器をすると、いかにも歳を取ったと感じてしまうな…

自分では、まだ大丈夫だと思う!

そんな風に思っている方が、たくさんいることを実感している昨今です。

欧米では、難聴の方に対して医療制度が充実していることや、補聴器に対する意識の違いがあることから、早い段階で装用する方がほとんどです。そのため、補聴器のある生活に順応しやすく、満足度は日本と比べものにならないほど高いのが現実です。

(欧米では、医療機器として販売をするため、医療従事者しか調整はできません)

補聴器の装用開始が遅くなればなるほど、デメリットはたくさんあります。

職場や家族、友人との何気ない会話に参加できず、徐々に孤立してしまう…

補聴器の操作を覚えることや音に慣れることが困難で、うまく装用できるようになるまで時間がかかる…

自分では聴こえているから不自由していないと思っても、ともに生活をする家族がコミュニケーションをとることができず疲れてしまう…    など

様々な機能がついていて、高価な補聴器もあります。

でも、数年前に比べると安価な補聴器でも性能が良くなっています。

補聴器に対する意識を変えて、一歩を踏み出すのも大切なことかもしれません。

参考文献
八重洲出版「2023年版 よくわかる補聴器選び」
監修・著 関谷健一(関谷耳鼻咽喉科院長)より 
八重洲出版「2022年版 よくわかる補聴器選び」「耳鳴りなんかこわくない」
監修・著 関谷芳正(関谷耳鼻咽喉科副院長)より
https://www.yaesu-net.co.jp/YokuwakaruHochoki/?p=book-2022
一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会

回答
関谷耳鼻咽喉科 院長 関谷健一
関谷耳鼻咽喉科 言語聴覚士スタッフ一同